2015年10月02日

クロスバイク FRD-920 フォークのメンテとクランク交換

回転系部品のベアリングは摩擦を軽減するためのもの。
ゼロにはならず、いつかは劣化してしまう。
トルクを掛けて踏み込んだ時に異音、その感触にも異常を感じていた。

またフロントフォークもサスペンションの動きが悪く、これらをまとめてメンテナンス。

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【フォーク】
縮んだ状態で動かなくなっていたのでサスペンションをオーバーホール。
Lレッグ上のプリロード調整ノブがあるキャップを外すとスプリングが抜ける。
Rレッグの方は単なる蓋。同型のキャップが嵌っていたのが緩み、ギャップを乗り上げた時の内圧で飛んでしまったのでバーエンドキャップにビニルテープを巻いて接着しておいた。
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次に、両下側の先端にあるネジを外すことでインナー/アウターが上下に外れた。予想はしていたが内部の赤サビが酷い。
Rレッグのインナー先端に一体化したスプリングがあり、Lレッグはスプリングを押すピストンを介してアウター側にネジ止めされた構造。そのR側スプリングが途中で折れていてサビのためか抜け出てこない。
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同寸のスプリングを探す手間やら、折れた部分の修理はどう考えても困難。汚れを落として摺動部を軽く磨き防錆塗料を塗っておく。
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たっぷりのグリスと共に組み立てる。プリロードが最弱ではバラす前と変わらず底突きしたままなので、強めに締め込んで1Gで20〜30mmほど沈む程度に。タイヤからして舗装路しか走らないのだから、稼働ストロークも30mmあれば足りる。
新品時のスムーズさには及ばないがダンパーの感触も含め動作はしている。

防錆塗料はこれを愛用。オイル系と異なり、乾きが早い亜鉛塗料なので扱いやすく効果は高い。


【クランク選択】
BBを交換するつもりで色々とチェックしていた。
スクエア軸BBはハンガー幅とクランク軸長を確認して規格品のカートリッジBBを買えば済む。消耗パーツとしては安価な方だが、専用工具も必要になる。
Amazonでは当然のことのように関連商品としてクランクセットもサジェストされる。
現状の8sにも適合しそうな9s DEOREグレードの2ピースクランクがあり、価格もこなれていてBBも同梱で\1万程度。幸か不幸かそれよりも上位のグレードは10sばかりで選択不可。
デフォルトのTruvativ製クランクは48-38-36Tのギアが組まれていて、大中はアルミに交換するつもりでいた。DEOREはアウター48Tがアルミ、トータルで考えるとこの方が得ではないか。
ここでシマノのサイトでDLした資料を調べる。
FC-M590は2010年に登場して’12年に10s対応のM590-10に、FC-M591は’11年以降のトレッキング向けモデル。価格はほぼ同じでクランクアーム形状が異なる程度の差に見えるのでM590を注文した。
48-36-26Tのギアに170mm長の黒、バッシュガードは不要。

  

届いた箱をチェック。カタログ/取説ではBBがSM-BB51で厚さが異なるスペーサーが付属とあるが、現物はSM-BB52と2.5mmが3枚。’14年の資料にSM-BB52と記載されているのでマイナーチェンジだろう。
M590-10の取説ではスペーサーは2.5mmのみになっていた。
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このセットをまとめて重量計測すると1,005g(分解能5gの吊り下げ式スケールなので誤差はある)。
クランクアームはガンメタリック塗装で、「XTRカラー」と呼ぶブルーグレイのアウター48Tギアは外側にプレス抜きのバリが残っているので丸めておく。

【クランク交換】
工具一式は知人の好意により貸していただいた。今後使うこともなさそうなクランク抜きとBB外しは安価品もあったが買うのも無駄に思えた。
赤いアルミ製に換えていたフィキシングボルトを外してクランクを抜き取る。
もう関係なくなったが軸長は実寸で113.6mm(BBだけ交換する場合はより短いのを選ぶことでQファクターを狭くすることも可能ではある)。
さてBBが外れない。
ギアのあるR側が逆ネジなので注意しつつ回そうとしても手応えがない。塩ビパイプで延長して力を掛けたところ、工具が負けてしまった。
ソケット部分は焼き入れしてあってもハンドル側はそうでなかったらしい。
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諦めて自転車屋に依頼。スポーツ車の扱いがあるチェーン店が近所にある。
翌日受け取りに行くと「インパクトで」とのこと。サビだらけだったのも固着した要因と思われるが、生産段階で組み込み時にバカ締めしていたのではと推測。
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内部の汚れをデグリーザーで洗浄し、乾いてからネジ山に沿ってワイヤーブラシでキレイにする。
BBハンガー下部にドレン穴を開ける。屋外保管なのでフレーム内に雨水が溜まってしまうのを解消。
φ6mmの穴に面取りもしておく。今度のBBは糸巻形状で両端ネジ部以外の径が細く水も抜けやすいだろう。
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まずはBBにスペーサーを入れずグリスを塗って仮組み。R側クランクを奥まで入れてL側クランクをはめる。こちらも突き当たるまで叩き込むがBBに密着せず外れ止めも押し込めない。シャフトに刻まれたローレット位置から見て、Qファクターも規定の幅より詰められない仕様だろうということは事前に部品展開図で読み取っていた。
添付された取説では「ハンガー幅68mmはR側に0.7/1.8/2.5mm各1枚、L側に2.5mm1枚」と指示があったので、両側に2.5mmを1枚ずつスペーサーを噛ませてみると両方のクランクが密着。しかし外れ止めを掛けるとL側がBBから1mmほど離れるので、クランク軸にあるピンが入る穴を拡大することで収まった。
この状態でチェーンステーとクランクの間を計ると左右ほぼ17.5mm、対称位置にあるので決定。
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参考:FC-M590-10の取説より引用
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BBだけで200g→90gの差があり、外したクランクセットとの合計重量は1,265g、このまま入れ替えると200g以上の軽量化と剛性向上が見込める。

【ブレーキ/各ワイヤー】
ディスクブレーキの調整。ワイヤー式のウイークポイントである片押し構造のため、パッド/ローターの磨耗に合わせてキャリパーのイン側を繰り出してギャップを詰める。横から緩み止めのイモネジで締める構造。
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シフト/ブレーキ共に赤いアウターに交換。
ハンドル位置を下げたためS字状に走るシフトアウターのラインが窮屈になっていたので長さを調整。
曲げやすいブレーキアウターを真ん中へ移動し、トップチューブ左からFD/RB/RDに並び替えて左右対称に。
インナーも黒いテフロンコートワイヤーに交換、フレームに当たる箇所には「ねじねじ」を装着。
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【FD】
横方向のギア位置、つまりチェーンラインもR側スペーサーを2.5mm1枚にしたため規定と異なってしまったので調整が必要。FDを一度外してサビている箇所に防錆塗料を塗っておく。
インナーギアが26Tなので後ギアも最小にするとチェーンがFDに干渉。スペックを確認するとALIVIO FD-M413-6はキャパシティが20Tとあり、アウターが48Tなので28Tまで。
現状のリア側スプロケは12-25T、激坂が続かない限り(また後で9s化するとして候補は11-26/28Tであり)26Tが必要とも思えないので28Tギアに戻すため入れ替える。
更にトップ/ミドル歯数差も10T、ミドルも38Tに戻す。
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アウター位置で上部歯先がケージに干渉しない高さにFDを仮固定、チェーンが干渉しないようにL調整ネジでインナー位置を決める。
ミドル位置はワイヤーのテンションで決定するので上から見たFDの取り付け角度も微調整、数回操作し確認して本固定。
同様にH調整ネジでアウター位置を決める…のだが、ケージで外側に押されたチェーンがアウターに押し付けられた状態のまま乗り上げず。
インナー-ミドル間はOKになったが、突き回してもミドルからアウターに入らない。スペーサーをもう1枚増やしたところで変わらないだろう。
シマノ推奨コンパチ表での組み合わせではないから仕方なく諦め。
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ギア歯数の問題だけでなく3段使うためにはFD(とチェーン?)も交換しないとならないらしい。リアサスリンク支点部があるためトップスイングは固定不能、ダウンスイングのLX FD-T661-6かDEORE FD-M591-6が適合することまでは判明。もしグレードアップするとしたらこのどちらかになる。

 

DEOREの2ピースクランクに交換したのは正解だったと思う。
今まで剛性不足とまで感じたことはなかったが、それでも違いが分かる。
フォークは動きの問題が発生するかも知れないが、片側1本のネジ止めとはいえスッポ抜けるようなことはないだろう。ずいぶん前から交換したい優先候補で、最近は700C対応モデルが少なくなった?と思っていたら27.5インチ規格なんてのがある。26インチ用ではタイヤに近過ぎる(製品によっては当たってしまう心配もある)上に短い分キャスター角が増加してフォークが立ち、また29インチ用では長さのためハンドル位置が上がってしまうのも好きじゃない。

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ラベル:FRD
posted by bluesmith at 19:30| Bike | 更新情報をチェックする